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ガートナージャパンのハイプ・サイクル:2024年

  • 2024年9月17日
  • 2024年9月17日
  • データ, AI
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 もう一月ほど経過してしまいましたが、先月(2024/8/7)、ガートナージャパンが毎年発表しているハイプ・サイクルの最新版を発表しました。少し遅くなりましたが、昨年からどのように変わったのか見てみたいと思います。

Gartner、「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2024年」を発表

 なお、ハイプサイクルについては、昨年の記事で簡単な解説をしていますので、こちらをご覧ください。

 今年のハイプサイクルは以下のような感じでした。下に示した昨年のハイプサイクルと比較してみようと思います。

 啓発期を見てみると、人工知能が啓発期の真ん中あたりまで進んできました。これは、ChatGPTなどの急速な普及などにも引っ張られて加速している部分があるようにも思います。

 ブロックチェーンやモノのインターネット、次世代型リアル店舗は幻滅期から啓発期に入りました。また、モノのインターネットについては主流の採用までに要する年数も短縮されています。リアルとデジタルの融合がいよいよ普及段階に入るということかもしれません。

 同様の技術として、メタバースは幻滅期、デジタルツインはピーク期から幻滅期に入りつつあるようですので、手堅いIoTなどは啓発期に入りつつある一方で、その先を行くメタバースやデジタルツインはこれからの技術と言えるのだと思います。

 ここ1~2年の間話題となっている生成AIについては幻滅期への崖に近づいています。うまく活用できる分野、企業が出てくる一方で、なかなか成果に結びつかないという事例も聞きますので、ガートナージャパンのプレスリリースでも言及されていましたが、どのように役立つのかについて真に問われる時期になってきているということでしょう。

 その一つが、今回ピークに登場した検索拡張生成(RAG)なのだと思います。生成AIの大規模言語モデル (LLM) と検索技術を組み合わせて、より的確な検索結果を出す取り組みですが、このような分野で成果が出てくることで、生成AI全体としても普及が進むのかもしれません。

 いくつか新しい要素も追加されていますが、プレスリリースの中では、ヒューマノイドが言及されていました。前述のリアルとデジタルの融合の流れの中で、AIがデジタルからリアルへのアプローチだとすると、リアルからデジタルへのアプローチと言える分野かもしれません。このあたりが進んでくるとSF的な世界が展開されそうで楽しみではあります。

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